ヘディ・ウェストさん(1938.4.6)日本では「500マイル」の作者として知られています。
著名な農民詩人、ドン・ウェストを父に持つ、民謡一家の一人・・・
コロンビア大学在学中から、キャンパスのフォーク伝道者として、人気を独占されたそうです。
ギター・マンドリン・ダルシマーなど、フォークミュージックの楽器はほとんど熟達され、とりわけオールド・チューニングのバンジョーには定評がありました
先輩格の「ジーン・リッチー」さん同様コマーシャルな活動を極度に嫌い、それがジョーン・バエズにスターの座を譲った要因だそうです。
ビル・クリフトンさんのギター・オートハープ、ヘディ・ウェストさんのギター・バンジョーのシンプルな音作りですが「やさしい風」「S-A-V-E-D」そして最後の「天使の群れ」に心奪われます。
ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン LLP−9027C
ニッティー・グリッティー・ダート・バンド(NGDB)は1966年、カリフォルニアで結成されました。
当初は、ジャグ・バンド的要素の強いバンドでしたがカントリーロックバンドへと進化し、成功を収めました。
本格的に人気がでたのは、1970年に発表した「アンクル・チャーリー&ヒズ・ドッグ・テディー」(ミスターボージャングル収録)からでした。
1972年に発売された「永遠の絆」の3枚組LPは、ロングヘアーの若者と保守の権化と云われたカントリーミュージシャンとのセッションで、ルーツ・ロックとして、高い評価を得ました。
ビル・モンローさんに真っ先に参加をお願いしたら、「ロック・ミュージシャンとはしない!」と断られ、次にロイ・エイカフさんに行く際、全員ショートカットにして出かけたらしい・・・そんなエピソードも聞かれました。
発売から、35年経ち「ジミー・マーチン」「ロイ・エイカフ」「マザー・メイベル・カーター」「バッサー・クレメンツ」etc偉大なミュージシャンが次々とこの世を去り、時代の流れを感じます。
1988年「永遠の絆 VOL2」ではとうとうグラミー賞を獲得しました。
色々メンバーチェンジもありましたが、最近ではオリジナルメンバーも復帰され、活躍を続けています。
ビル・モンロー グレイテスト・ヒッツ SOPC-57116
ブルーグラスの父「ビル・モンロー」さん(1911.9.13〜1996.9.9)
有難い事にあの頃(1970年前後)は日本の大手のレコード会社も、こぞってブルーグラスやカントリーのレコードを出されていました。
私は、このレコードは、クラシック・ブルーグラスの塊りだと思います。
第1期黄金時代を築き上げたメンバー
レスター・フラット(ギター) アール・スクラッグス(バンジョー)
チャビー・ワイズ(フィドル) セドリック・レインウォーター(ベース)
そして、ビル・モンロー(フラット・マンドリン)
「ケンタッキーワルツ」「思い出の足跡」「夏の日は過ぎて」「ひとりぼっちの山小屋」そして、ブルーグラスの方程式がギュ〜っと詰まった「ケンタッキーは懐かしく」・・・etc名曲の数々
スウィング感あふれるバック・ビート、歯切れの良いバンジョー、白人ブルースフィーリングたっぷりのビルとレスターのヴォーカル、ブルージィーなチャビー・ワイズのフィドル、1946年の録音から約60年、いつ聴いても僕のブルーグラスビートをくすぐり続けます。
有難う「ビル・モンロー」さん そしてブルーグラスボーイズの皆さん・・・
ハリー&ジーニー・ウェスト SJET-9350-1
COUNTRY MUSIC in BLUEGRASS STYLE
アパラチアン・トラッドに、しっかりと根ざしたブルーグラスを都会に持ち込んだ女性ミュージシャン、そのパイオニア的な存在として、「ヘイゼル・ディッケンズ」さん「アリス・ジェラード(フォスター)」さんが有名ですが、そんな彼女らに先駆けて、フォーク・リバイバルの時代に足跡を残したのが、「ジーニー・ウェスト」さんです。
ジーニーのマウンテン・ボーカルとギター、夫のハリーのオールドタイミーなボーカル、マンドリンそして、元カントリー・ジェントルメンのビル・エマーソンとトム・モーガンのソリッドなバンジョーとベース、アーティー・ローズの鄙びたドブロ・・・
カーターファミリーを中心とした、アパラチアントラッドの名曲を、アーリー・ブルーグラスの雰囲気いっぱいに聴かせてくれます。
このアルバムも最近CD化されています。
夫婦は又、ヴィンテージ楽器のディラーとしても成功を収めており、今も、ノース・キャロライナで店を構えておられるそうです。
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