●2012/10/08 ●KeyPoints2 ●大田区産業プラザPiO |
「やっぱじょしらくやで♪」と”萌え”もイケる片鱗を見せつつある藤沢優と、最近信号待ち中に追突を食らって愛車も本人も凹んでいるみかんのたかおの2人は、PiO近くにある某店で朝食をとっていた。
みかん 『そうそう、最近ネットで「清楚なギャル」を取り上げたスレ見てたんですよ』
藤沢 『清楚なギャル?』
みかん 『3次元でオタ系じゃない普通のスレなんですけどね。ヲの字な方々が想像しそうな黒髪・ロング
とかじゃなくて、「髪がストレートなら清楚」って定義になってるんです。つまり髪だけストレートで
残りはギャルのまんまですね。で、何でか途中に2次元キャラが貼り付けてあって…』

藤沢 『わたし、気になります!』
みかん 『さも「氷菓」知ってる風を装ってますけど、僕らってその台詞以外何も知らないんですよね』
藤沢 『わたし、田んぼの様子が気になります!』
みかん 『だーかーらっ! それをするから強風に煽られて転んで骨折とかするんですって!! なんで
台風の日に家から出るんですか』
藤沢 『側溝にはまって溺れたりとかなー』
今からKeyオンリーに出ようとしているのに、それらしい会話は微塵もしない2人だった。
朝食を終え、無事サークル入場時間内に会場入りをする。一通りセッティングが終わった頃、ちょうど一般入場が始まった。開始時、関西のコミックトレジャーみたいな過激な演出などはなく落ち着いた滑り出しだった。
あんちくりぃぱぁとお付き合いのある方ならほとんどの方がご存知の通り、あんちはコミケであろうと地方のオールジャンルであろうとソードアート・オンラインオンリーであろうと閑古鳥が鳴いている事が多い。
…が、今日のあんちくりぃぱぁはいつもと違う展開になる予感がしていた。
サークル発足から10年以上、頑なにKey作品中一番人気がないとされる「AIR」で参加し続けてきたあんちがついに「リトルバスターズ!」という人気作で初めて申し込んでいたからだ。発売から早5年は経っているとはいえ、AIRより人気のあるリトバス!なら激・弱小サークルのあんちでも少しは本が出るかも?!という希望的観測によるものだった。
開始から1時間。『「最後尾はこちら」プレートを用意しておいた方が良かったですねーっ!』なんて会話が飛び出す事もなくAIRで参加している時と何ら変わらない体たらくなあんちだった…。
良くも悪くもいつもと変わらない安定感を見せるあんちの2人、落ち着いたところでサークルさんの本を物色しにまずはみかんのたかおが出陣する。
サークルチェックをしていないみかんのたかお、毎度のごとくてけとーに見てまわる事にした。
早速みかんの足が止まる。そこは前回のコミケでお誕生日席に配置されていた、鈴と佐々美が表紙のサークルさんだ。コミケでは遠目に見ただけでも異様なまでの作画力と彩色力を持ち合わせておられるハイレベルなサークルさんである事が見て取れたが、あまりの妖艶さに近付けなかったのだ。
あんちくりぃぱぁとお付き合いのある方ならほとんどの方がご存知の通り、あんちの2人はシリアスかギャグを好み、その反面エロにはあまり手を出さない習性があるからだ。
しかしあまりにもハイレベル。戦闘力が高すぎて近付くこともできない!というやつだろうか。あんちくりぃぱぁ程度ではかすり傷すら付けられないのが分かるので近寄りがたいが、スペースには誰もいない。チャンスだ!早速手に取る事にする。まずは後書きをちらり。サークル「DOLPHIN BRAIN」さん、初めて拝見するサークルさんだ。エロ同人を立ち読みする事が滅多にない為かなり緊張する。恐る恐るページをめくる。ぱら…ぱら…。
みかん 『!!!!!』
…ギャグまんがだった。
筋肉に次ぐ筋肉。何故か理樹くんまでムキムキに。
『表紙がエロくても中身がおバカなら…みんな買うしかないじゃない! …あなたも、私も!』
と思いつつ購入する。
あまりのインパクトにリトバス!好きな職場の後輩くんへのお土産として合わせて2冊購入する事に。
引き続きウロウロするみかん。すると恭介好きなみかんの目にシンプルな絵柄の恭介さんが飛び込んできた。あんちくりぃぱぁの真後ろに配置されているサークルさんだ。
表紙は夕日をバックに佇む恭介が1人。手にとってみると裏表紙とつながっていて他のメンバーもいる。早速拝見する事に。まずは後書きをちらり。サークル「WB+」さん、これまた初めて拝見するサークルさんだ。ぱら…ぱら…。絵柄からは想像もしなかったシリアス作品だ。思わぬ良作があんちのすぐそばにあったとは、これが灯台下暗しというやつかと思ったみかんだった。
『表紙がシンプルでも中身がシリアスなら…みんな以下省略』
と思いつつ購入する。
またしてもリトバス!好きな職場の後輩くんへのお土産として合わせて2冊購入する事に。
更にウロウロするみかん。後輩くんへのお土産枠は埋まったので、あとは本能の赴くままに物色する。と言っても「シリアス・ギャグ・ほのぼの」「カッコイイ・可愛い(≠萌え←これ重要)」サークル様の本しか手に取らないみかん、半数以上のサークルさんをスルーする為あっというまに見終わってしまう。そんなみかんが購入してきたサークル様がこちら。
「みっくすべじたぼー」様 …購入誌名 「わくわくバスターズ!」「VSバスターズ!」
萌え絵が苦手なあんちくりぃぱぁの2人が落ち着いて読める絵柄。
基本ギャグで4コマ多し。ネタ構成は密かにレベル高。
さり気にサークル名自体も面白い。
「HONEY DROP」様 …購入誌名 「CALL MY NAME」
柔らかいタッチの可愛い絵柄でほのぼの。
みかんが今日購入した本の中で相方の藤沢が一番気に入ったという作品。
藤沢に縁のある台詞「降ろしてください」が含まれていたからか?
さり気に後書き前の『リトバスをあまり知らない同級生達に「俺の考えた
リトルバスターズ」を描いてもらった』が笑えます。
クド「マサトっ」 真人「オウッ」 を見た藤沢の一言。 『リア充爆発しろ!』
「紅茶娘」様 …購入誌名 「わふわふはっぴぃはろうぃん」
普段なら絶対にスルーする萌え気味な絵なのに半ば興味半分で立ち読み。
なんということでしょう。
『萌え絵でも中身しっかりした作品ってあるんだ!』と改心させられた作品。
キャラ特性が余す事なく表現されている、テンポ良く読めるおもしろ本です。
「まかろに☆けちゃっぷ」様…購入CD名 「りふらわ2」
音の広がり(奥行き?)が強く感じられたのが購入動機になった作品。
効果音のバランスやパートごとの音量調整がおかしかったりすると聴いて
いて違和感を感じたりするところ、こちらは市販のCDのように違和感なく
気持ちよく聴けました。
みかんが帰還すると同時に藤沢が出陣。
数分後、こちらのサークル様の作品を手にして帰ってくる。
「睦月屋臨時店舗」様 …購入誌名 「World Gear」
はっきりくっきりした線での作画が安定感を感じさせる作品。
購入動機は『古式さんで展開するまんがってどんなんや?!』
「まかろに☆けちゃっぷ」様…購入CD名 「りふらわ2」
視聴時、『これって複数の方々が作っておられるんですか?曲によって
感じが違いますよね』などとダベりつつ購入。
13:30になった頃、みかんが荷物を漁りだした。
藤沢 『どした?』
みかん 『あー、「東日本大震災のチャリティーオークション」用の色紙なんですけど…』
藤沢 『それなー。言ってくれればオーバーホールしたのに』
5年以上前に藤沢宅で休み1日潰して作ったもので、みかんのたかおが絵を描き、隣では電飾などの仕掛けを片手に藤沢優がはんだごてを握っていた。とてもギャルゲーの色紙を作っている光景には見えなかった。藤沢が色紙でオーバーホール(機械などを分解して点検や修理を行うこと)と言い出したのはこの為だ。

↑ 「Key Points 2」でウケずに散ったと思われるチャリティー色紙
この色紙、重量は普通の色紙の数倍、配線や発光ダイオードが見えないよう内部に仕込む為厚さ1cmもあり、右下に怪しく垂れる紐を引くと往人と美凪の目がカッ!と光り(常時点灯)、さらに美凪の顔のまわりがキラキラ光る(点滅)といったものだった。
当時、知り合いのサークルさんや一般参加者さんを笑かす目的で制作したのだが、思いのほかウケが悪かったので1日限りでお蔵入りになっていた色紙だ。その時皆様から頂いたご感想がこちら。
『やっぱアゴ色紙の方がええわー』
『あんちにしては弱いな』
『俺も合体するやつの方ですねー』
よく2作目は1作目を超えにくいというが、これがそうなのか?!と思ったあんちの2人だった。
バスターマシン壱号
|
 |
バスターマシン弐号
|
 |
ガンバスター
|

 |
↑ 更に5年前の作品にも関わらず王者の座を守り続けるアゴ
しかしこの「光る色紙」、今更ながら不安要素がてんこ盛りなのだ。
【1】 藤沢の言うオーバーホールをしていなかった為、経年による接触不良で光らない時がある。
【2】 内部部品がガムテなどによる仮留めの為、紐を強く引っ張ると内部が崩壊する。
【3】 家電のようだがメーカー1年保障がない。
【4】 あんちの2人がアフターイベントに参加しない為、演出を主催者さんに丸投げすること。
【5】 藤沢優宅の金魚がデカくなりすぎて水槽に収まりきらなくなってきている。
【6】 みかんのたかお宅の猫(鈴)の鼻水が最近ひどくなってきている。
【7】 連れのバイクの所有台数が増え続けている。
【8】 連れが一度まんだら○に売った小毬フィギュアがまた欲しくなり、高値で買い戻した。
などだ。
いかんせん横幅が1cmはあろうかという色紙、主催者様が怪しんで受け付けてくれないかもしれない。2人して二の足を踏んでいた所に、サークル「吹奏楽団玉椿」の大石きつね様が遊びに来て下さいました。あんちは長年KeyサークルをやっているわりにKeyサークルの知り合いさんがほとんどいないのだが、その数少ないサークルさんのお1人だった。
みかん 『やっぱ絵も数年前のですし、受け付けてくれないですかねー?』
大石様 『うわっ、光った!』
藤沢 『まあ、絵はええとして電池パック付いてる色紙ってどうよ?』
大石様 『ああ、俺ここの主催と知り合いなんですよ。良かったら話つけますよ?』
藤沢・みかん 『ほんまですか!』
Keyサークルさんは良い人ばかりだ、そう思うあんちの2人だった。
大石様のおかげで満面の笑みで受け付けて下さいました。とは言うものの横幅がある為用意されていた袋に入りきらず、違う袋に入れてもらうなど大変ご迷惑をお掛けする事に。
みかん 『たまに接触不良で光らない時がありますので、その時は「この紐を引っ張ると往人と美凪の目
が光り…って、つかへんがな!」とか適当に乗り切ってもらえませんでしょうか?』
と苦しいお願いをし、その場を去った。
Key主催者様は良い人ばかりだ、そう思うあんちの2人だった。
14:20、早くも帰り支度を始める。
というのも、片手で数えるほどしかいらっしゃらない知り合いの関東のKeyサークル「遊歩人」のしんかいぎょさんと急遽お会いする事になったからだ。関東のサークルさんとはコミケぐらいでしか顔を合わすことがなかったので、ゆっくりおしゃべりできるチャンスはあまりない。演出に加わりたかったアフターイベントを惜しみつつ、帰ることにした。
会場を立ち去る前にチャリティー色紙を展示しているボードを2人して眺める。
あんちくりぃぱぁの絵と比べ、世界が、戦闘力が、次元がはるかに上の超美麗絵が並んでいた。よく見ると漫画家のみさき樹里先生の色紙まであった。
みかん 『みんな貼り付けてあるのにウチだけテーブルに立て掛けてありますね』
藤沢 『単3電池やギミックが重いからな。あれはぶら下がらんやろ』
などと言いつつ会場を後にした。
そしてあんちの2人は兵庫の山奥へ帰って行く。約5時間かけて…。 |
|
|
本サイトではフレームを使用しております。上部にメインメニューが表示されていない場合は、こちらより再入場をお願い致します。 |
|