アトピー性皮膚炎と食物アレルギー
食物アレルギーは、アトピー性皮膚炎の原因か結果か?
食物アレルギーは腸管の機能や免疫異常によって起こり、食物を食べることによりアトピー性皮膚炎やショックを引き起こすと考えられてきました。これとは別に経皮的に入った食物により感作され食物アレルギーを引き起こすルートも考えられています。その例として、「茶のしずく石鹸」の事例があります。この石鹸には、湿潤剤として加水分解小麦が含まれており、これが経皮的に入り感作された結果、小麦製品を摂取するとアレルギーを引き起こすと考えられています。アトピー性皮膚炎があるとバリヤー機能が低下しており、食物に感作されやすくなります。食物アレルギーにならないためには、アトピー性皮膚炎を治すこと、口の周りのケアや食べ残しの掃除が重要です。食物抗原特異的IgE抗体が陽性ということは、その食物に感作されていることを示すのであって、食物アレルギー症状が出現することとは必ずしも一致しません。食物アレルギーの診断には総合的な臨床判断が必要です。安易に食物除去食を続け、成長障害を引き起こさないよう注意が必要です。
水虫(白癬)は治るのか?
治らない原因として、診断が間違っている。
水虫でないのに、自己判断で水虫の薬を付けても治りません。水虫の診断は、専門家でも難しいことがあります。顕微鏡で菌があれば確定できますが、水虫の薬を付けて来院されると診断がわからないことがありますので、まず医療機関を受診しましょう。
薬の塗り方が間違っている。
病変部だけでなく、その周囲を含め広めに塗るようにしましょう。入浴後が効果的です。良くなったからと中止しないで、その後最低1か月は塗り続けましょう。すぐに止めると角層の深いところに潜んでいる菌が生き残っていて、再発します。
治療法が間違っている
角質増殖型の水虫は塗り薬では治りにくいです。飲み薬で治しましょう。
爪水虫〈白癬)について
爪水虫を放置している人が多いです。
放置しておくと、皮膚の水虫がいつまでたっても治らなかったり、細菌感染を引き起こし化膿することがあります
今までは、飲み薬しかありませんでしたが、外用薬も開発され、治療しやすくなりました。