●2009/06/07 ●Comic Communication 13 ●インテックス大阪 |
藤沢 『あら?』
会場入りした藤沢とみかん、2人同時に気付く。何かがおかしい。
そう、両隣のサークル「こっこONE番屋」の歌姫さんと「OY-P」の朝呼さんがいないのだ。普通の人から見れば何でもないことだが、普段あんちの2人は会場入りするのが遅いことが多いため、知り合いさんより先に着くことに慣れていないのである。
みかん 『僕らが先に着くなんて』
藤沢 『珍しい』
即売会にサークル参加するとテーブル上のスペースにチラシ(主にイベント告知・印刷所の宣伝)がてんこ盛りになっている為、これらを整理してから設営にとりかかる事になる。
早速2人してチラシの分別を始める。分別といってもあんちの判断基準は単純で、印刷所はいつもHOPE21さんなので印刷所関連は基本排除、往々にして参加ジャンルにあったイベントチラシだけが残る事になる。
みかん 『これはいらないっすね。ジャンル全然違うし』
藤沢 『それエロいから置いとく』
新しい判断基準が出来ていた。
次いでこっこONE番屋の歌姫さんスペースとOY-Pの朝呼さんスペースのチラシも整理しておく。整理といっても分別するのではなく、乱雑に積まれたチラシを整えておくのだ。お約束ではあるが、あんちのいらなくなったチラシはまとめてこっこONE番屋・歌姫スペースのチラシの上に乗せる。他サークルの倍はあろうかというチラシの山が出来上がる。
いつになくテンポの良いあんち。続いて設営に取り掛かろうとしたその時、本を入れていた袋から紙切れが舞い落ちる。見ると歌姫さんとその相棒・クーロン半島さんの顔面写真がモノクロで印刷されていた。写真はそれぞれ縦横5cmぐらいのものだ。
藤沢 『なんだこれ?』
みかん 『クーロンさんのお誕生日本描いたときの参考資料です。なんでこんなとこに?』
藤沢 『ああ、あの本か』
みかん 『この大きさ…この形………?!』
次の瞬間、みかんが閃いた。この写真がいつもよく見る「アレ」のサイズにそっくりな事に。藤沢に告げると「彼らが来るまでに急いで仕上げろ!」との事。直ちに太目の青いマジックで写真を囲い、赤いマジックで文字を書き込む。そして速やかに藤沢がこれをテーブルに貼り付ける。

【プライバシー保護の為、一部画像を修正しております】

【プライバシー保護の為、一部画像を修正しております】
藤沢 『よっしゃあ』
藤沢が何かをやり遂げた男の顔になっていた。
歌姫さんの顔がそのままサークルカットに。OY-Pに関しては本人ですらない。
通常、カタログのサークルカットはサークルに訪れるかどうかの判断材料になる為、サークルカットを大きめに印刷したものをスペースに飾っているサークルさんも珍しくない。その点このサークルカットは存在意義自体が全くないのだが、我々は大手サークルでも中堅でもないのでこれ見て「このカット、カタログと違くね?」とおっしゃる一般参加者様もいないだろうから問題なしだろう。
しばらく経った頃、何も知らずに歌姫さん・クーロンさん・朝呼さんの3人が現れる。どんなリアクションでくる?と思った次の瞬間
歌姫 『なんやこれーーーっ!!うおおおおおおおーーーっ!!!!!』
叫んだかと思うとおもむろにサークルカットを引き剥がし、もの凄い勢いで破りつつ口の中に放り込んだ。
藤沢 『食ってる…』
使徒を貪り食う汎用人型決戦兵器もびっくりである。
朝呼 『なんですかこれーっ!』
みかん 『サークルカットです。遠くから見たときどこのサークルか分かりやすくなるんですよ』
朝呼さんがさり気なくサークルカットをはがすので、その後みかんがさり気なく正面に貼り直す。
もう十分楽しんだので帰りたくなるあんちの2人。しかし今日ばかりは帰るわけにはいかなかった。お知り合いのサークルさんの委託本があったからだ。サークル「たっくるぼっくす」さんの「ARIAN BALL」である。

しかもこのARIAN BALL(以下アリアンボール)、「あんちくりぃぱぁ」だけでなく「こっこONE番屋」・「OY-P」も委託で本を所有している。というのもこのたっくるぼっくすさん、関東圏で活躍されているサークル様で、私共3サークルがコミケで手に取り満場一致で気に入ってしまったサークル様なのだ。そこで以前たっくるぼっくすさんも交えて飲み会を開いた際、ぜひ関西でもアリアンボールを広めたい!といったことで3サークルで数冊ずつ買い取らせていただいたわけである。
今回のコミコミはARIAサークルが4サークルしかなかった為、この3サークルは合体申し込みしていないにもかかわらず合体していた。1箇所(1サークル)だけに置けばよいものを敢えて3サークルそれぞれアリアンボールを置く。こっこもあんちもOY-Pもなんとなく面白いからそうしていただけなのだが、予期せぬサブリミナル効果もあったかもしれない。
そして準備を進める中、ようやく感付かれる。
歌姫 『俺もチラシ捨てなあかんなー…っておい、お前ら』
藤沢 『え、何かおかしいですか?』
みかん 『同じチラシが2枚あるように見えるのは気のせいですよ』
10時ちょうどになり館内にイベント開始のアナウンスが流れだす。
…が、これまた何かがおかしい。異様に早口なのだ。
みかん 『早すぎて何言うてるんかよう分からん…』
藤沢 『オタク関連は声高めで妙に早口な人が多いからなぁ』
がんばって聞き耳をたて解読を試み、一部聞こえたままをみかんが復唱する。
みかん 『コミックコミュニケーションは関西電力のエコキュートを応援しています』
藤沢 『深夜電力でエコキュート?!』
結局最後までよく分からなかった。
いつもどおり静かな時間が流れる。…と思っていると近くのサークルスペースに長蛇の列ができていた。スタッフの方が整理に乗り出すほどの列だ。
みかん 『時限本ですね』
朝呼 『時限本って何ですか?』
藤沢 『ルパンに出てくる次元の本です』
みかん(声・山田康雄) 『次元〜、次の仕事が決まったぜ?前祝にぱぁ〜っとやっかぁ!』
朝呼 『ホントですか?!』
藤沢・みかん 『ウソです』
イベントも中盤に差し掛かる頃、サークル「廊下航空」の廊下窓さんが遊びに来てくださいました。話によると今回は知り合いサークルさんの売り子に徹するとの事。ご自身が個性的で相当な画力を持ち合わせた方だった為実に惜しい話だった。冬コミで顔をあわせていなかった為冬に作られた御本を頂いてしまう。帰りの列車の中で拝見させて頂いたところ、東方詳しくない人でも読める内容になっていて驚くあんちの2人。
しばらくするとサークル「あきらめぐみ」のまぢきっくさんや「遊人快気」の龍さんまで遊びに来てくさだいました。両サークル様から御本を頂いてしまった所、まぢきっくさんは18禁から一般向け東方、龍さんは一般向けから18禁オリジナルゲームとそれぞれ転向されていた事に驚く。
まったりした時間が流れる中、どこからともなく奈良みやげの和菓子が飛び出す。
クーロン 『奈良行ってきたんですよ。どうぞ』
後日聞いた話によると、コミコミ前日の土曜の夜、バイクの調子をみる名目で大阪から奈良まで疾走したとの事。現在4台保有のバイク、一体何号(1〜4号)で走ったのだろうか?それ以前になぜイベント前日の深夜でなければならなかったのか?謎は深まるばかりだったがいつもの事なのでツッコまないでいた。
奈良みやげらしく箱にはせんとくんのイラストが施してあった。横を見ると歌姫さんのメガネがコナンよろしくキラーン!と光る。何か良からぬことを考えている時の顔だった。
マジックを取り出しさっそく始める歌姫さん。それを見守るあんちの2人と朝呼さん。せんとくんのイラストがみるみるうちに小学生の歴史の教科書に載ってる人物みたくえらいことになっていく。仕方ないとばかりにあんちの2人と朝呼さんも参戦する。

少し前までリーゼントしか目立たなかったせんとくんが、絵画を専門に盗む3姉妹よろしくレオタードを着込み某カードまで持っている。
よく見るとせんとくんでなくごくどーくんに。4人でグルグル回し描きが続く。

気が付くと首から下が全身タイツに、ごくどーくんからもじもじくんに変わっている。更にグルグル…

すでにせんとくんの面影は完全になくなっていた。なぜかフルフェイスまで装備している。もはや彼は何者なのか、嬉しそうに回し落描きする私達は何者なのか、よく分からなかった。
そしてせんとくんで遊んでいるうちにイベント終了間近に。
イベントでは名詞交換的な役割もあってか、近隣のサークルさんに自サークルの同人誌をお渡しすることがある。今日はイベント開始直前までサークルカット作りに勤しんでいた為、両隣のサークル様へのご挨拶が遅れていた。遅ればせながらご挨拶にと本をお渡ししようとする。気になる配置は以下のとおりだ。
ARIAサークル配置 |
C-30a |
C-30b |
C-31a |
C-31b |
OY-P
(朝呼翠里様) |
あんちくりぃぱぁ |
こっこONE番屋
(歌姫春菜様) |
夢物語屋
(涼野スケ様) |
藤沢 『遅れましたがうちの本です。よろしかったらどうぞ』
歌姫 『知っとるわ!』
みかん 『拙い本ですがどうぞ。いらなくなったら鍋敷きにでも…』
朝呼 『持ってますから!』
イベント毎に同じような掛け合いをしている様な気がするのは気のせいだろうか?
あんちもOY-Pも遅ればせながら夢物語屋様へ挨拶にお伺いする。お連れのサークルさんUP→UP!様と一緒に参加されていたそうだ。ソフトハウスKeyのゲームもご存知とのことだった為AIR&KANON本とCLANNAD本を両サークル様にお渡しする。OY-PはARIA本売り切れの為AIR本をお渡しする。
頂いた御本を帰りの列車の中で拝見させて頂いたところ、両サークル様共あんちくりぃぱぁなんかよりはるかに絵が上手い。その上ストーリーも良く、読後「こんな話好きや〜」みたいな感じになり驚くあんちの2人。
今回は早めに会場を出るべく早めに帰り支度を始める。
みかん 『朝呼さん、サークルカット忘れてますよ?』
朝呼 『いりませんっ!』
帰り支度も済みまもなく会場をあとにしようかという頃、朝呼さんがお手洗いに向かう。
藤沢 『甘いな朝呼お嬢様、俺の前から姿を消すなんて…』
荷物の中のアリアカンパニーボードに密かに貼り付ける藤沢。

後日↑の写真と共に朝呼お嬢様からメールが届く。
【朝の病院から帰ってきたら…】
なんじゃこれフカー!!
教訓 「インテのトイレには、罠。」
イベント終了数十分前に退散する事に。その後皆で焼肉食べ放題&飲み放題へ。
そしてあんちの2人は兵庫の山奥へ帰って行く。約3時間かけて…。 |
●2009/05/06 ●ARIA CARNIVAL 6 ●東京都立産業貿易センター |
ふと思ったのである。
「このあんちイベント日誌って2年近く書いてないけど、何のために書いてたんだろう?」
と。
このイベントレビュー、猫も杓子もブログという今のご時世になる前から始めていた。書き始めた当初の目的は、「コスプレイベント増加に伴う同人誌即売会減少を少しでも食い止める」為だった。すなわち、同人誌即売会活性化を願ってのものだったのである。具体的には、このイベント日誌をご覧の一般参加者様(なんているのか?)にこの日誌から少しでもサークル参加の楽しさを見出してもらい、サークル参加者になって頂ければ幸いといったもの。気になるプロセスは以下のとおりだ。
あんちくりぃぱぁの同人誌を一般参加者様がお読みになる
↓
『表紙は地味だが中身も地味じゃないか。ついでにサイトものぞいてみよう』
↓
あんちイベント日誌をお読みになる
↓
『こいつらアホちゃうか?』
↓
いやそれも悪くない
↓
『サークル参加ってこんな感じなのか、私もやってみたいな』
↓
本作る (オフセット印刷 サイズ:A4 ページ数:36 表紙:[単色・ミラーコート] 単価:800円)
↓
『サークル参加、さいこぉーう!』
↓
開始直後いきなり売れる
↓
『俺たちは、イケている!』
↓
その後一冊も売れずに終了
↓
『おもんね。やめやめ』
終ってしまった。
いや、サークル立ち上げ早々あんちくりぃぱぁ初同人誌のような無駄に印刷費をかけた本さえ作らなければ普通に売れてサークルを続けていけるはずなのだ。このように万年激弱小サークルあんちくりぃぱぁのイベントレビュー程度でもサークル参加者が増えるきっかけになればこれ幸いと、このイベント日誌を書いていたのである。
ところが近年、石を投げればブログを書いている人間に当たるほどブログを書く人が増加傾向にあるらしい。ホームページを組めなくても簡単に日記をネット上にアップ出来るからだろう。これによりイベントレビューをブログに書かれる方も増え、あんちイベント日誌はその役目を終えたのだった。
そんなある日(ARIA CARNIVAL 6 開催後)、古い付き合いのサークル「こっこONE番屋」の歌姫さんの口からカキフライ…もとい予想GUYな言葉が飛び出した。
歌姫 『ARIA CARNIVAL 6 のあんちイベント日誌は書きやすいやろ?ようけネタあったからな!』
みかん 『はぁ…』(←気のない返事)
正直AIRで参加していた頃に比べればARIAで参加するイベントは淡々としている事が多く、イベント中は特にネタになるような事が起きた覚えはない。しかし身内とはいえあんちイベント日誌というコンテンツを覚えてくれている方がいた事に衝撃を受ける。別にだれが見ているわけでもないちっぽけなサークルのイベントレビューだが、また始めてみようと思うきっかけとなる。
人(あんち)とは単純な生き物だと感じた瞬間だった。
ARIA CARNIVAL 6 前夜、サークル「たっくるぼっくす」さんを交え毎度のサークル「こっこONE番屋」の歌姫さんと「OY-P」の朝呼さんで飲み会をしようと各々東京へ向かう。

…が、みかんだけ仕事が長引き、皆で乗るはずだった新幹線に乗り遅れる。

京都から乗るが予定と違う新幹線のため自由席にしか座れない。仕方ないので「ここが俺の指定席です」とばかりにデッキに陣取る。いっそ東京まで立って行こうと考える。
名古屋に着くと自由席にちらほらと空き席ができたので座ることにする。横には20代前半と思しき男性が座っていて、足元に大きなキャリーを置いていて窮屈そうにしていた。
みかん 『上にあげましょうか?』
青年 『あ、はい、じゃあお願いします』
自分のキャリーを上げるついでに彼のキャリーも上げる。これがきっかけになり「どちらからいらっしゃったんですか?」「今、就職活動中で…」「大学で野球のサークル入ってます」「JR西の企画きっぷって胡散臭いのが多いですよね…」「あなたも阪神ファンですか!桧山いいですよね〜。でもバースがいた頃もよかったですよね」など、ふしぎと話題が尽きることはなかった。もちろん同人誌即売会やアニメ・マンガなどのオタネタは一切なしで会話が進み、気がつくと品川付近まで来ていた。
青年 『もう品川ですね。いやあ、兄さんと話してたら時間忘れちゃいましたよ』
みかん 『こちらも楽しい時間を過ごさせて頂きました。縁があったらまたお会いしましょう』
大幅に遅れて飲み会終了30分程前にようやく合流するみかん。すでに彼らはできあがっていた。
飲み会では初めてご一緒するサークル「たっくるぼっくす」の川沼魚釣さんと相方のwii(ウィー)さんも予定どおりいらっしゃっていた。

いい機会なのでたっくるぼっくすのお2人からARIAN
BALL(以下アリアンボール)誕生秘話を聞き出そうかと思っていると、歌姫さんが何か訴えかけるような目でこちらを見ている。あれをここでやりたいらしい。
「あれ」とは、以前某ARIAサークルさんのホームページを歌姫さんと電話しながら見ていた時にみつけたアリア社長のイラストの事だ。よく見るとそのアリア社長、デッサンの狂いからか某ARIAキャラにめり込んでいるように見えるのだった。
とりあえずみかんがそのアリア社長のケータイ写真を皆の前に出せるよう話の流れを作り出す。
みかん 『ね、めり込んでますでしょ?もしそんな物が犯行現場なんかに落ちてた日には…』
言いつつテーブルのど真ん中に写真を出す。
歌姫(声・江戸川コナン) 『あれれ〜?このアリア社長、めり込んでるよ〜?』
みかん(声・毛利小五郎) 『こら、証拠品をさわるんじゃない!…ん、確かにめり込んでるな。警部?!』
歌姫(声・目暮警部) 『○○(サークル名)さん、これは一体どういう事か説明してもらえますかな?』
パリーーーン!(窓ガラスの割れる音)
みかん(声・千葉刑事) 『○○(サークル名)が逃げたぞーっ!』
歌姫(声・目暮警部) 『追うんだ高木くん!』
みかん(声・高木刑事) 『はいっ!』
三文芝居が終わる。
思いのほかウケなかったことがお気に召さなかったのか、歌姫さんの表情が暗く見えた。そんなこんなで飲み会終了。俺はこれを言うために遅れてまで飲み会に参加したのだろうか?と思うみかんだった。
続いてカラオケに行き本日のイベント前イベント終了。
イベント当日、会場近くのホテルに泊まっていたため比較的スムーズに会場入りする事ができた。…が、以前ここ都立産業貿易センターで開催された某イベントの時よろしく ARIA CARNIVAL 6 の開催フロアが分からなかった。時間をかけようやく到達するあんち・こっこ・OY-Pの3サークル。
10時になりイベント開始。開場直後、某サークルさんに予想していた長蛇の列が出来る。そして今日は驚くことに、あんちにまで長蛇の列がっ!…出来るわけも無く毎度の調子でのんびりしていた。
あんち・こっこ・OY-Pの3サークルでそれぞれ委託販売しているサークル「たっくるぼっくす」さんのアリアンボールは快調な滑り出し。それに対し、いつも通り売れないあんち本。暇なので藤沢とみかん、交代でこっことOY-Pにちょっかいを出しに…もとい、売り子のお手伝いに行く。
あんちとは違うOY-P、人だかりが出来ていて近付きづらい。ストーカーよろしく近くで様子を伺っていると、OY-P右のスペースに見知った絵柄の本が。ARIAオンリーイベントやコミケで密かに購入させて頂いていたサークル「カリフワーラ」さんだった。
みかん 『朝呼さん、そちらのサークルさんの本おもろいッスよ』
朝呼 『はい、頂いたんで読ませてもらったんですがすごい面白かったです』
みかん 『でしょ?女性作家さんならではの黒いネタが多くておもろいんですよ』
菜花ゆな様 『(OY-Pの)お知り合いの方ですか?』
みかん 『はい、そうです。サークル参加なんですがひと気ないんで相方が一人でスペースにいます』
聞くとなぜかあんちくりぃぱぁの名前に聞き覚えがあるそうだ。吹けば飛ぶような弱小サークルの名前などどこでご覧になられたのだろうか?ちなみにあんちは昔から弱小弱小と卑下しているようだが、実際この日もオンリーイベントにもかかわらず4冊しか売れていない。激弱小サークルの名はだてではないのである。
みかん 『コミケやARIAオンリーでいつも買わせてもらってました。あ、新刊1冊頂きます』
菜花ゆな様 『あ、どうぞ、貰って下さい!』
みかん 『えええええ?!』
恐れ多くも頂いてしまう。ただちにあんちスペースに戻り激弱小サークルの激弱小本をお持ちする。しかし相手は上級作家陣が集結するARIA系アンソロジー本に度々顔を出される手だれサークル様。頂いた本に対しあんち本100冊でも釣り合わないのは明白。困った事になる。
みかん 『お目汚しですがどうぞ。いらなくなったらクレー射撃かタンスの高さ調節にでも使って下さい』
名案が思い浮かばなかったので普通にお渡しする。しかしこの「いらなくなったら…」以降はあと数パターンを使い分けているあんちの2人だが、そろそろ新しいのを考えないとと思うみかんだった。
そうこうしている間にイベント終了。
そしてあんちの2人は新幹線と特急列車に揺られて兵庫の山奥に帰っていく。約5時間かけて…。
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